にぽぽのお散歩日記

お散歩中の景色、美味しいもの、お気に入りのものを気のむくままに綴っています。

Top Page › Archive - 2009年12月
2009-12-02 (Wed)

いにしえびとのチーズ “飛鳥の蘇”

いにしえびとのチーズ “飛鳥の蘇”

ども にぽぽ です=*^-^*=醍醐味って言葉がありますよね。「本当の面白さ」「神髄」という意味で使われる言葉ですが、醍醐味というは、もともと仏教用語。仏教では、乳を精製する過程の五段階を「五味」といい、乳→酪→生酥(しょうそ)、熟酥(じゅくそ)の順に上質で美味なものとなり、最後の醍醐で、最上の味を持つ乳製品が得られるとされました。醍醐は純粋で最高の味であるところから、涅槃経の中に説かれる五味相生の譬(ごみ...

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ども にぽぽ です=*^-^*=





醍醐味って言葉がありますよね。
「本当の面白さ」「神髄」という意味で使われる言葉ですが、醍醐味というは、もともと仏教用語。

仏教では、乳を精製する過程の五段階を「五味」といい、
乳→酪→生酥(しょうそ)、熟酥(じゅくそ)
の順に上質で美味なものとなり、最後の醍醐で、最上の味を持つ乳製品が得られるとされました。

醍醐は純粋で最高の味であるところから、涅槃経の中に説かれる五味相生の譬(ごみそうしょうのたとえ)で仏教の数ある経典の中でも涅槃経が「醍醐のように最後にして最高のものである」とされました。



ふ~む、なるほど。
醍醐っていうのは、実在した食べ物なんですね。
食べ物ならば、ぜひ味わって、本当の意味で醍醐味を感じたいと思ったのですが、今では作り方が残されておらず、味わう事ができないらしい、ザンネンムネン。



ところがある時、飛鳥の地で唯一酪農を営む西井牧場さんが、“飛鳥の蘇”というものを作っていると知ったのです。



醍醐の前段階にあるのが、“蘇”!!
醍醐からも遠からずのものを食べる事ができるとは♪

TVで紹介されたので手に入りにくくなってると聞き、ほとぼりが過ぎるのを待っていたのですが、この度、めでたくおとり寄せしてみましたーーー!

DSCN8533.jpg



蘇(そ)は、8~10世紀頃の日本で最初に作られたチーズだそうです。
シルクロードを渡って日本に入ってきた時点で「酥」ではなく「蘇」と呼ばれるようになったそうです。
残念ながら日本における「蘇」の作り方を詳しく記述した文献は見つかっていないそうですが、飛鳥京の時代に年貢として納められていたという記録や、延喜式(平安時代初期の宮中の年中儀式などが書かれた本)の中にも記録されている製造方法など、いくつかの手がかりとなる文献や資料から「こんな感じであっただろう」と1987年に奈良国立文化財研究所の飛鳥資料館で再現したのがきっかけで、西井牧場さんが製造販売を始めたものだそうです。


DSCN8535.jpg




作り方は全乳の牛乳を加熱しながら練り、どんどん煮詰めていく。
30リットルの牛乳を約7時間煮詰めて約4キロの「蘇」ができる。
牛乳も数時間加熱すると薄く茶色に色づき、煮詰まると濃いキャラメル色になりネバネバしてくる。
その状態のものを24×14くらいの木箱に流し込み冷蔵庫で冷やし固める。
固まったものを8等分して出来上り。

それが6cm×5cmのコレなのです。

DSCN8536.jpg




当時の庶民にとっては夢の食物で貴族や高級官人のみが口にできたという超高級食料、手間もかかってます!
美容と不老長寿に効果を期待されたそうです。



DSCN8537.jpg

ナイフを入れてみると、プロセスチーズより柔らかく、粘りもあります。
さて、その味はといえば・・・。



固くなった蜂蜜のようなショリショリした歯ざわりがあり、確かにチーズの風味と塩気があります。
だけど、チーズの塩気はちょっぴりで、それよりも舌にのこるのは、ふんわりとした甘み。不思議!

DSCN8541.jpg


ミルクジャムの甘味をぐぐーーっと抑えて、チーズを混ぜた感じ・・・・(また、美味しくなさそうな表現に 汗)


お砂糖ふんだん、クリームふんだん、美味しいチーズもばんばん食べられる現代人からすれば、ちょーー絶品!と気絶するほどの味ではありませんが、品格とか、気高さとかの意味を思わず考えてしまうような、いろんな意味で「有り難きもの」だな~って感じました。



“飛鳥の蘇”は西井牧場さんの“みるく工房”でお取り寄せできますよ(^^
みるく工房HP





今日も最後まで読んでくれて、どうもありがとう~~~ヾ(^∇^)
気分は完全に、額田王です。野守は見ずや~君が手を振る~♪
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No title * by もか
何、何!?すごく、厳かなありがたい風格の
これって、お菓子なの?
飲物は何とあわせるのかしら?(^.^)

No title * by jitan
ほう~これはまた風流ですねぇ。
昔の時代は、科学調味料も、冷蔵庫もオーブンもなかったんだから、人間の知恵で色々と作っていたんでしょうね。
きっと素朴な味なんだろうな。でも素材が生きた味なんだろうな。と1人想像♪

ところで、前の記事。オリンパスですね。私も一緒です☆
オリンパスはオリンパスブルーとかって、青が特徴あるっていうのを聞いたことがあります♪
素敵な写真をたくさんとってくださいましね。

No title * by タヌ子
日本のいにしえびととミルクってどうも結びつかないんですが、牛車があったのだから、牛はいたんですもんね。
牛車を牽く牡牛がいればそれを生む雌牛もいるわけで・・・
面白い食べ物ですね。
塩味がするって言うのは、牛乳には元々塩分も含まれてるってことですよね。
食べてみたいけれど、30リットルの牛乳が入るお鍋は持ってません(当たり前か…)。
私にとって、醍醐味と呼べる味は『納豆』かな(笑)

No title * by こちくん
おぉぉ、すごい興味あったんですよ!
蘇!
取り寄せる価値はアリですか?
記事を読むと微妙そうな感じを受けましたが・・・・

気品ある感じなんですね~
醍醐への興味がふつふつとわいてきます。

* by 茶々
「蘇」、しばらく前にTVでみたことがあります。
お味はまずまずのようでしたが、仏教用語に始まってこれだけご丁寧に解説をしていただくと、是非食べてみたい気持ちになります。

No title * by BELLY
こんにちは~^^
醍醐味のお話、とても楽しかったです...
実はダイゴとうい人物を思い出していました~笑)
蘇は、煮詰めて冷やして。。。
そして何年か寝かせておくのではと思っていました。
確かに物がふんだんに無い時代に、手間をかけて作られ
凝縮された栄養分に美容や不老長寿への効果を期待していたんですね~。
それを食したにぽぽさん、ますます美人さんに~♪

No title * by koo
おっはよ☆
へーチーズの先祖様。かわってるカンジだねぇ。
ショリショリした歯ざわりか。。ちょっと食べてみたいな。

でも、”ソ”を食べちゃうと尚の事、醍醐を食べたくなっちゃったんじゃない??(*^^)

No title * by hirokun
おはようございます♪
いつも訪問&コメントありがとうございます(*^^)v
醍醐っていう食べ物があるのは、昔本で読んだ記憶が
ありますね。
蘇は初めてです。
濃厚なクリーミーな感じがするチーズですね。
ワインのお供に良いでしょうね。

No title * by hisami
あ!これ!
私もテレビで見たことある~~
恐らく今のチーズの感覚で頂くと
大して美味しいとは思わないかも?だけど
歴史知って食べると醍醐味(醍醐ではないけど~)
味わえそうですね~

No title * by 桃源児
これは、包装からして高級感がありますね。
チーズに近い食品ということから、白い色かと思ったら、キャラメルっぽい色をしているんですね。